奮闘日記開始。~夢と現実のギャップ~
教師になるという長年の夢が叶ったのだ。
ずっと夢だった教師、まさか働き始めて1カ月で辞めたいと思うとは、思ってもいなかった。
中学生の頃から、「先生になりたい」と思い続けて約10年。
教師になるために、教師塾に通ったり、ボランティアで現場で子どもと関わったり、また深みのある人間になるため海外留学したり、見たことない景色を求めて一人旅したり、時にはやりたくないと思うようなことも率先して行ってきた。
そんな努力が報われたと思い、合格の知らせを聞いたときには、泣いて喜んだ。
桜が満開の4月、期待を胸に学校の門をくぐったはずだが、桜の花が散り、みどりの葉が生い茂る頃には、「あぁ、辞めたい」という感情に変わってしまっていたのだ。
様々な理由があったが故の感情であるが、
- 休日の少なさ
- 勤務時間の長さ
が決定的な理由であると考える。
慣れない環境で毎日のように積み重なる生徒指導、新学期早々大きな問題が起こり、22時を過ぎても帰れないこともあった。
通勤に片道1時間半かかるため、家に着くのは日が変わる頃、少し寝たら早朝に家を出てまた学校へ向かう。
きっちきちの平日が終わると、土日は部活動。
4月2日から働き始めて、はじめての休みは4月30日。
この生活になかなか適応できなかった私の心はボロボロだった。
当たり前だが、生徒との関係も最初はうまくいかず、授業もうまくいかず、職員室で泣いては励まされの繰り返し。
ボロボロに疲れているはずなのに、1時間おきに目が覚めてなかなか寝れなかったり、朝が来たら吐き気と行きたくないという気持ちが押し寄せ、鬱になってしまうのではないかと本気で思った。
これが私が10年間夢見た職業か、、絶望だった。
それでも、生徒と向き合い続けた。戦い続けた。
半年たった今では、最初の頃のような「辞めたい」という感情はないが、自分の無力さに涙が出たり、逆に生徒の頑張りに感動させられたり、毎日想像もつかないようなことが起こる。
そんなわたくし、ハナコの奮闘の日々を、自分の成長の糧として、また同じように頑張る戦士や教師をめざすタマゴちゃんのためにも、ここに記していこうと思う。
あぁ、こんなこともあったなといつか笑える日を夢見て、毎日がんばろう。
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