小さなしあわせ
この間の体育の授業でいつもの娘たちがいつものように遅刻してきた。
服装も制服のまま。
そして第一声が「あっつ~~~~」だった。
私の許せるラインを超えているので、叱るけれどなかなか指導が入らない。
このまま授業に入れるわけにもいかず、いったん学年の先生にみてもらい、授業が終わってから昼休みを跨いでの指導となった。
「なんで遅刻したらあかんの~~?」
「私らのこと差別してるやん!みんなの前で見せつけのように怒って!!」
「ほかの先生は遅刻してもそんなに言わんで~~」
とか、取り合っているのがあほらしくなるようなことばかり並べてくる。
とにかく叱られるのが大嫌いな子どもたち。
でも、時間は守れない。
服装のこと、授業態度のこと、遅刻のこと、あの子たちに求めたいことはたくさんあるが、ひとつずつできるようになることが大切かと思い、とにかく時間内に来ることを約束した。
そして、今日。
4月から数えてはじめて、遅刻せずに授業にやってきたのだ。
しかも、前もって休み時間に体操服を借りに来た。
しかもしかも、ハードル走に参加しているではないか。
しつこいほど向き合ってよかったな。
でもすぐに裏切られるだろう。
それでも何度も何度も粘り強くがんばろう。
当たり前ができるようになること。
ちょっとしたしあわせ。